第一章 連続死体遺棄事件発生! 真田睦月巡査

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 予想最高気温は二八℃と朝の天気予報は伝えていた、 六月の札幌にしては暑い日に創成川の水面は初夏の降るような日差しを受けギラギラと輝いていた。  北海道特有の湿り気の無い乾いた陽気の中、 国道二三一号線から小道に入った創成川と伏籠川(ふしこがわ)の合流部の河川敷では、 親子連れや幾人かの初老の男性が釣り糸を垂らしていた。  初老の釣り人は、 大事にしているのだろうか丹念な手入れで年月を経ても艶やかに照る竿を旗印のように立てて、 絹糸が動くような静かな流れに糸を垂らし、 銀箔が幾重にも重なった様に輝く水面を優しげな目で眺めていた。
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