第一章 連続死体遺棄事件発生! 真田睦月巡査

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 切断遺体の発見とあって現場ではすでに北海道警察本部機動捜査隊および鑑識が到着し、 規制線外では管轄の北海道警察札北署から集められた警察官らが群集の整理誘導や周辺の河川敷を東西南北に広域にわたって遺体のその他の部位が無いか捜索していた。  現場は、 創成川、 伏籠川と発寒川が合流し少し先の茨戸川(ばらとがわ)に合流するという地形である。  北海道警察本部捜査一課の水澤将岳は緊急走行の車中、 助手席から道を指示する。 「次の交差点右だな」   安い!!ガソリンと書かれた年季の入った黄色の看板が立つ橋の手前の交差点を右折し少し走ると、 河川敷に下がっていく側道が左手に在るのだが、 交差点を曲がる時点で、 河川敷沿いに展開した捜査員や鑑識と何台もの警察車両が止まっているのが見えた。
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