第一章 連続死体遺棄事件発生! 真田睦月巡査

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 運転する北海道警察本部捜査一課の真田睦月は 華奢な顎をきゅっと引き締め助手席の水澤に言った。 「すごい人数ですね」緊張した様子で真田が言う。 「真田にとっては、 初めてのでかいヤマだよな」慣れた様子で水澤が答える。  側道を下り、 車のブレーキの感覚に合わせ水澤はやや長身な身体をダッシュボードに乗り出すように前へ出し、 横目で整った鼻筋と長い睫毛が特徴的な真田の緊張した横顔を見る。 「真田……長くなりそうだぞ。 こりゃ」水澤は鋭い眼光で呟き車を降りた。 手袋を履きながら真田も後に続く。  
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