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地下鉄東豊線の豊平公園前で降りる。
地上に出て、
すぐ近くの札豊署に入っていき、
上階の署長室へ向かう。
ノックして署長室に入ると、
白髪がすっかり頭全体を覆う初老の男性が嬉しそうに出迎える。
恩人の名は、
榊栄一郎という。
榊は革張りのソファーに真田を座らせると、
すっかり皺の目立つ目尻を下げて嬉しそうに言う。
「いやあ、
睦月ちゃん。
嬉しいねえ。
お父さんと一緒の刑事になったとは。
同じ札東署で部署は違えど、
君のお父さんは大変優秀な後輩だった。
その娘の睦月ちゃんなら、
いい刑事になるなあ」
と、
目尻を下げて感動し泣きそうな位に喜ぶ榊。
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