プロローグ 真田亮一警部補

4/10
前へ
/505ページ
次へ
「もしもし?」 「ちょっといいか?」宮田は、 ちょっと疲れたような様子の声だ。 「いいぜ。  ちょうど終わって一服しようと思っていた所だ」宮田の気分を上げる様に俺は少し明るめの調子で話す。 「すまんな、 まだ仕事あるんだろ?」 「いや、 今日の所は終わったよ。 それより本部の四課の方が、 うちなんかよりもっと大変だろう?」 「色々とな……でも、 二課も忙しいだろう?」 「最近成績が悪くてさ……まあなんとかやってるよ。 それより、 なんか元気ないじゃないか?」 「……俺はもう限界かもしれない」 「おいおい、 いきなり何だよ!!大丈夫かよ? 何かあったのか?」 「なあ、 真田……正義って何なんだろうか?」
/505ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加