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― 一三話 ―
なんだかんだあったけれど、お茶会は無事に(?)終わり、私たちはその場で別れた。
「では姉上、せめてまた明日、お会いしたいです!」
「いいわよ。私も会いたいと思いますわ、できれば別れたすぐ後にでも。
・・・では、明日は私が主催いたしましょう。よっぽどの用事がない限り、私はアメジストとのお茶会を延ばしませんわ!」
「本当ですか!?では私もここで姉上に誓います!
私は姉上の敵にはなりません、絶対にです!そして、姉上とのお茶会を邪魔をする者は、たとえそれが国王であっても許しません!!」
「まあ・・・嬉しいわ!ありがとう、アメジスト。私は世界一幸せですわ・・・!!」
そうして、別れのハグをした後、私たちはそれぞれの離宮の私室へ戻った。
そしてそこで、案の定ライトとシャドウに怒られる羽目になった。
「まったく姫様、いい加減にしていただきたい!いきなり飛び出して行かれるなど!
姫様に技を教えたのは、自衛をしていただくためであって、相手を直接伸すためではありません」
「ライトの言うとおりですよ、姫様?
ああいうときには、こっそり後で始末をつける方がいいものです。
そう言うときには私をお使いください!
側仕えとして、対象を暗殺するくらいはできますから」
そうシャドウが言うと、ライトは心底疲れたという顔をしてため息をついた。
「おいシャドウ。それなんか違うぞ。
俺・・・私が怒っているのは、勝手に飛び出して行かれたことに対してだ」
「私もそう思いますわ、シャドウ・・・」
「あら?私もそういっているつもりですけれど、なにかおかしいところでも??」
これには二人ともため息をついた。
基本的には、シャドウは天然なのだ。
「分かった、二度とお前に話は振らない・・・。
とにかく、決して勝手な行動はなさらないでくださいね?
今後一切ですよ!!」
私はこれ以上ライトの心労を増やせば、きっとライトの胃に穴が開くと思ったので、素直に頷いてあげることにした。
現に今、ライトは胃のあたりを押さえ、顔をしかめている。
「分かりましたわ。
今後は正当防衛が成り立つときに、思いきり暴れ・・・じゃなかった、思い切り糾弾致すことにしますわね。
・・・ライトの胃に穴が開きそうですし」
「・・・・・・分かっておられるのなら良いのです」
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