序章

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西暦2000年。 突如世界中に『能力者』が現れ始めた。 人間という生物は未知なる存在に恐怖を抱く生き物だ。それも、自分を容易く殺してしまえる程の力を持っているならば、恐怖の度合いは凄まじい。 なので人間は、知ろうとした。 『能力者』という未知なる存在を。 人間はありとあらゆる方法で『能力者』達を捕らえ、様々な実験を繰り返し研究を重ねる。実験という言葉を使ったが、それは最早殺戮と言い換えてもいいものであった。 人間は『能力者』を実験という名の処刑を繰り返した。その事実を知った一人の『能力者』は怒り狂いこう唱える。 『化け物は俺達じゃない、お前達人間だ』 彼又は彼女は、不当に扱われる『能力者』達を集め組織を創立させると、人間に反旗を翻した。 こうして、『人間』という旧人類と『能力者』という新人類の血の争いが始まったのであった。 時は経ち西暦2016年。 新人類の『能力者』集団『革命軍』と、旧人類の『人間』が『能力者』に対抗する為に警察が改革され新たに創設された『警軍』が争いを広げる時代で。 余りに強すぎる力を持ってしまった一人の少年はただただ平凡で平和な生活を望んでいたのであった。
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