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「俺,車を運転してみたいんだけど…。国際免許証を持ってきたから。ブライスも運転が半分になるから楽になる?」
自慢げに免許証を出してきた優志の目が,子どもみたいに輝いている。
「それは楽だ。優志が半分運転してくれたら…俺も釣りに専念できる…」
椅子に座っていたブライスが,ベッドに座っていた優志に近づいてきた。目にふっと滾り始めた欲情が浮かんでいる。優志の視線を捕らえたまま口を開く。
「それで,うっとりするほど綺麗な魚と,対決したいな…。釣り糸を引いたり緩めたりして,徐々にこちらにたぐり寄せるんだ…」
優志の視線がブライスの動きを追う。ブライスの瞳を見て吸いかけた息を止め,急に落ち着かない表情になる。
―可愛いじゃないか,23歳になったのに,この表情…
「優だったら…どうする? すぐに引くか,それとも緩めてからじっくり引く?」
優志の左の頬に手をあてる。視線が落ちていくのを下からすくうように口づけをする。優志の唇を中心に集めるように口づけ,たっぷり濡らしてから中に押し入った。
優志は逃げることもなくされるがままだ。唇を口の中を好きなようにされて,耐えられなくなったのか,両手でブライスのTシャツを掴んだ。
それを合図にブライスは優志をゆっくりと押し倒した。体重を半分かけて少し押さえ気味にし,唇を合わせ舌を吸った。
「…んっ…はぁっ…」
キスの合間に優志から吐息が漏れる。優志が感じているのがわかる。
―ああ,もう優を縛るものは何もないんだ…。自由に愛し合えるんだ…
ブライスは思わず,ふふっと優志の耳に息を吹きかけた。
「あっ…ん」
優志の身体が少し仰け反る。
―感じているんだ。俺に感じているんだ…
ブライスは自分が急激に興奮していくのがわかった。
耳たぶをねぶり音を立てて唇を離すと,優志の身体がぴくんと弾んだ。Tシャツの裾に手を入れ,掌で脇腹からじわじわと上に撫で上げると,優志の身体はびくびくと震える。そのまま胸の粒をつかまえて愛おしむように,押しつぶし,つまみ,ひねり上げる。
「んんっ…んー…あっ」
「可愛いな,ピチピチの新鮮な魚みたいだな,優は…」
「は…んっ…」
ブライスがぷくりと膨らんで薄紅色に色づいた粒を,舌でくっと押してからちゅるりと口中に吸い取った。
「はっ、はぁっ…んっ」
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