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ブライスが優志の腕を取って起こすと,手にしたネックレスを優志の前で広げた。
「一度返されたんだけど,もう一度もらい直してくれるか」
「あ…,ああ,もちろんもらいたい。あのときはごめん,ブライ…」
ふふっと笑ってブライスは優志の首にネックレスを廻して後ろで金具を留めた。
優志がペンダントヘッドを手に取りそれに口づける。
「ブライの『i』だ…」
「『愛』だろ」
日本語の発音で言う。
「うん…うわぁ,俺たちどんだけバカップルなんだ」
「バカでいいさ。バカついでに,優,俺こうしたいんだけど…」
返事をきかずにブライスは優の背中に廻り込んで座り,後ろから優を抱きしめた。
「へ…え…,何で?」
「だって…こうできるから…?」
ブライスは浴衣の両脇下から手を差し入れて,肌着を着ていない優志の素肌を確かめるように胸部へと進めた。
「んんっ」
優志が少し背中を仰け反らせて胸を突き出す形になった。ブライスは優志の上半身を引き寄せてまだ小さくて柔らかい突起を両手で弄り始めた。
「あ…っ…ん」
甘い声にブライスは嬉しくなり,優志の耳元に唇を寄せた。
「優のその声,好きだ。もっと啼いてほしいんだ…」
それからブライスの両手はぷくりと膨らんだ尖りをひっきりなしに弄るから,優志は上半身を小刻みに揺らし始めた。
ブライスの唇は首筋に吸い付いて上下に這い,耳たぶを愛撫して窪みに分け入った。湿った音が優志の脳を直接刺激して,悦びの喘ぎ声が途切れることなく紡がれていった。
―俺のベッドの上で,また優の甘い喘ぎを聞くことができるなんて…
「愛してるよ,優」
呟いたその声と熱い息に,優志は大きく反応した。
「ああっ…んっ」
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