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―俺のこれが,欲しいんだな…ずっと欲しかったんだな,優…
欲望をあからさまに口にする優志が愛おしい。だから,ブライスは自分の器官が確かな形を持ちつつあることに心底安堵した。
薬を飲んでいない,というのは事実ではなかった。
ブライスはシャワーを終えた後,迷った末ED治療薬を極小さく砕いて規定量の5分の1程度にして服用した。しかしこの反応は早すぎる。これは純粋に優志に反応したのだと考えたかった。
はあ…ぁ,と唇を離した優志から喘ぎ声が漏れた。
「…ブライ,これ,脱いだ方がいい?」
優志は腕をひとつあげて浴衣の袖を見せた。
「いいや,浴衣を着た優はとても色っぽいから,そのままでいて…」
「ああ…」
ちょっと微笑んで優志が俯く。その目尻を追いかけてブライスが口づける。頬,うなじ,そして鎖骨へと唇を這わせると,優志は顎を上げて喘ぐ。
ブライスは再び優志をベッドに横たわらせ,浴衣の襟を全開にして胸からみぞおちそして臍へと唇を滑らせた。時折優志の身体がびくびくっと反応する。優志はブライスのサンドベージュの柔らかな髪の毛を,ぐしゃぐしゃとかき乱す。
「ブライ,早く…来て…」
ブライスは臍の下の柔らかい腹をなめ回すのをやめて優志に目線をやり,心得たとばかり頷いてから優志の下着を引き下ろした。
ふるんと飛び出た昂ぶりは,触られるのを待っているかのようにぴくんと揺れる。ブライスはそれを口に含んで最初から強く吸った。
「ああっ…はっ…はっ…ブライ,あ…ん,ブライ…」
感度が良くなっているのか,優志の喘ぎはいつもより多い。ブライスは吸って喉奥まで迎えそれから唇で激しく上下に扱いた。
「ああっ,ブライ,…もう俺,イくっ,もうイく…」
優志は我慢するのを諦めて,快感の波に抗うことなく飲まれていった。
優志の息が整った頃,ブライスが優志の迸りを集め始めた。優志は自分から膝を曲げて足を尻の方に引き寄せ,陰りのある桃色の窪みをブライスの前に露わにした。
「ブライ…,俺,解してなくて…」
優志がこれ以上ないほどに恥じらっている。
「…大丈夫だ,それは俺の大事な仕事だ…。優のナカをチェックするのは俺だけだから」
言い終わるや否や,窪みを作る襞の集まりをぎゅっと撫でた。
「は…あっ…ブライ…」
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