湖の約束 3

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優志の反応に満足し,ブライスは指にローションを足して窪みをくるりくるりと撫でながら様子をうかがう。こうしたときの襞の動きにとてもそそられる。  きゅーっと窄まったあと,周囲の様子を見るかのようにひとつひとつの襞が少しずつ膨らんで,時折ぴくりぴくりと震える。しばらく刺激が無いとわかると,全体が丸くぷっくり膨らんで花の蕾ががほころぶように緩んで,ブライスを誘う。  まるでこの窪みには優志本人とは別の意志があるかのようだ,と思う。暗い桃色のとてつもなく扇情的な色合いをして…。つい二度三度と愛撫して刺激を与えて反応を楽しんでしまう。  それを見ている間も,ブライス自身がグングン成長してとうとう自分の腹を叩く。 ―優の姿に反応して得られたこの昂ぶり。有るべき姿だな… 「ブライ…?いつまで眺めてるんだ?いい加減,恥ずかしいッ」 「ああ,優のここ,大好きだから,つい。…解すよ,優」 「…ん」  用意していた畳んだ厚手のタオルを優志の尻の下に敷く。半透明になった滴りを片手に纏わせ,もう片方の手で窪みをそっと広げる。ナカが,少し,見える。 ブライスは,その熱をもってぬらぬらと蠢くようにして侵入を誘う器官に,それでいてひたすら従順に待つ淑やかな様子に,激しく欲情して喉を鳴らす。  中指を,挿れる。 つぷ,と窪みが割れてしまえば何とか中に進められるが,しかし入り口の襞の締め付けが強い。第一関節まで入った指で入り口を広げるようにゆっくりと廻す。 空いた手で優志の腹に力なく横たわるモノをさする。腰が少し揺れて,指を締め付ける窪みの力みが徐々に弱まっていき,やがて柔らかく広がる。  2本目の指も挿れる。  指の腹は優志の腹部の方に向けられていて,前進と後退を繰り返して注意深く進む。優志の呼吸が穏やかでなくなり,時折喘ぎ声が混じる。喘ぐ度に優志のモノがくっ,と大きさを増す。  ブライスは優志の示す反応の全てが愛おしくて,指を進めながら優志の昂ぶりに唇を寄せた。先端を口に含んで,吸う。 「ああーっ」  とうとう優志は我慢できなくなり,大きく喘いだ。突発的に腰が前後に揺れる。 「ブ…ブライ,もう…もう,来て…」 「ああ,ごめん,優,もう少し…」  長引かせては酷だな,と切羽詰まった優志の声に思う。けれど,やめられない。
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