湖の約束 3

79/102

151人が本棚に入れています
本棚に追加
/102ページ
 ブライスは指でナカを探り,目的の場所を見つけて,安堵の笑みを浮かべた。 「あっ…,そこ,あんまり弄らないで…」 「わかってるよ,ちょっとウォーミングアップだけ…」  言うなりブライスは,ナカで見つけた所を指の腹でこりこりとこする。緩急つけて愛情込めてこする。 「あっ,ああっ…うっ…ん,ああんっ」  優志の腰がガクガクと揺れ,はっきりと形を成した昂ぶりが腹を叩く。叩いた拍子に透明な液が腹の上に溢れて糸を引く。淡い照明に糸がキラリと反射する。  もう1本指が増やされて,大胆な動きが与えられる。  ちゅくり,ちゅく,ちゅく…。とろり,とろ…。  柔らかく,解けて,熱くブライスを誘う。 「んっ,はぁ―っ,ブライ,…ブライっ,…もう,もうっ」  優志は眉間に皺を寄せてきつく目を瞑って,身も世もない体を晒している。片方の手の甲を唇に押しつけて,右手は自身を握り込んだ。  ん,ふぅとくぐもった声で耐え,右手を上下させて快楽をすくい上げようとしてる。 「優,行くよ」  ブライスはようやく窪みから指を引き抜いた。柔らかく膨らんだそこはぱくりぱくりと開閉を繰り返し,一層赤みを増したナカを時折見せてブライスを待っている。ブライスはそこに口づけをして,身体を進めた。  力強く漲った自分のモノを握り,深い悦び感じつつ優志の窪みに当てる。優志の口元から手を剥がして,ゆっくりと下に導く。  自分の手がどこに向かっているのかを理解して,優志ははっと目を見開いた。それから頭をもたげて,右手で握る自分のモノをそっと横倒しにして,そこを見る。  優志の手が辿り着いた。ブライスの大きく長く,固いソレ。  愛おしそうにそっと撫でる。優志にとっては1年ぶり。嬉しいはずなのに,なぜか泣きそうになっている。 「優,愛してる。俺も全部,優のものだっ」  言い切ると,ぐっと窪みにソレの先端を埋めていった。 「…っ…ひっ,あっ」  息を飲みながら,優志は迎える。手をブライスに添えたまま,深いところに迎える。自分から脚を掲げて膝を胸の方に引き寄せた。  自分の先端が入ると,ブライスはそのまま優志の上に覆い被さった。 「優,俺を見て。…愛してる。わかるか,優だけを愛してる」 「ん,俺も,ブライを,ブライだけ愛してる…」
/102ページ

最初のコメントを投稿しよう!

151人が本棚に入れています
本棚に追加