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自分を受け入れて最大限に開ききっている薄い粘膜を,ブライスはねぎらうように指で優しくタッチする。ローションを足してゆっくり指を往復させて結合部を辿る。
「ブライ,それ…くすぐったいから,もうやめて…」
答えずにただ笑うと,ブライスはぐいっと上半身を起こした。
「素晴らしい眺めだったけど,そろそろ俺も動きたくなった…」
向かい合って座り,ブライスは優志を抱きしめて口を合わせた。濃厚な口づけのあとに優志をベッドに押し倒す。優志の脚を大きく開かせ腕で膝裏を押さえると,
「愛してる,優っ」
ひと言叫んで大きく腰を前後させ始めた。
「あっ…んっ…っ」
ゆっくりではあるが,先ほどまでの優志の動きとは比べものにならないほど力強い律動だ。
優志の口から喘ぎ声が止まることが無くなった。ブライスもまた,激しい息づかいを続ける。
時折顔を近づけてブライスがキスをすると,優志はすがりつくようにブライスを吸う。離れて行くのを惜しむように唇を突き出す。が,喘ぎ声が紡がれてキスを諦める…そんなことを繰り返した。
ブライスは片手を優志の茎にやり,こすり上げながら優志の耳元で囁いた。
「…どうだ?…優,いいか?」
「はぁ…あっ…いい…いいっ…,も, もっと,激しくても…いい」
ふふっと笑ってブライスは一段と優志の腰を高く上げて,突き上げる速度を速めた。ローションと自身からの先走りも加わって,滑りは申し分ない。
優志の入り口は汁が滴る程に濡れそぼっていた。ふたりの身体が深く交わり離れる度にそこに粘着質の液体が伸びる。
あまりの濡れ感に,優志の奥も濡れてきたのではないかとブライスは錯覚した。優志の喘ぎ声に艶めいた色が重なり,大分感じているのがわかる。
ブライスはいよいよだと,自分の上半身を持ち上げ,優志の中を突き当てる角度を変えた。優志の反応を見て突いて,と繰り返すうちに,優志が悲鳴を漏らした。
「ひっい…っ,いい…いっ…」
―そうだよ,ここだよな…
ブライスはその箇所に自身の先端や張り出した部分が当たるように,激しく突いた。
「愛してる,優」
「あっ…ブライ,あ…ああっ」
揺さぶられ快感の波に翻弄されて,もう優志には意味のある言葉を発する事はできなかった。
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