第4話  夏の日

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「大丈夫です馴れてますから」 「そっそう……。馴れてるの!?」 「えっ? 」   「いやいい、忘れよう! 考えてみると俺ひとりで 舞い上がっていた気がする。 小春ちゃん喉乾いたよね、 何か飲もうか」 はあ。ようやくですが、 気付いてくれてありがとうございます。 美術展奥のガラス扉を通って、 しゃれたカフェテラスに腰掛ける。 私は温かな紅茶を頼んだ、 館内の冷房が効きすぎているからだ。 「ーーねえ、小春ちゃん」 「はい?……」 ノンシュガーのダージリンを 一口飲み込むと、 お腹がフワッと温まる……
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