第1章

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
僕は風が好きだ。 それも、呼吸も出来ないほど強い向かい風が。 だって、その一瞬だけは嫌なことを忘れ、清々しい気分になれるから。 毎日が苦痛でしかない僕にとって、それが唯一救われる時間だった。 けれど、そんな短く儚い救いの後には、抜け出すことのできない辛い日常を生きなければいけない。 昔のように、周囲に元気を振りまくことなんて、とても出来そうにない日々に・・・・・・。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!