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Dear Humiya
Hello.
Are you fine?
I am happy.
You asked me one years ago.
“ What is Kouya for you ? ”
I could not answer then.
But I can answer now.
The sun is hope of The moon.
Kouya is hope of The moon.
“ Who is The moon ? ”
The moon is The sun's old brother.
The sun is The moon's young brother.
Do you know who The moon is ?
What is Kouya for me ?
Kouya is my hope.
アメリカ暮らしが長い文夜のためか、中はごく簡単な英語で書かれてあった。
内容を理解して文夜は噴き出す。
(全く…。
でも夾夜らしいと言っちゃ夾夜らしいか。)
いきなり笑いだした主に葵はまた不思議そうな顔をする。
中働きなので英語は全く分からないのだ。
(ソレを見越してコレか。)
そんな葵の様子に文夜は再び笑った。
「葵、夾夜と光夜は元気だろうか?」
一通り笑った後、机の中に手紙をしまい文夜はテラスへ出て流れる雲を追いかけながらふいに問うた。
「お元気でいらっしゃると、私は思います。」
「そうだな。俺もそう思う。」
今日もいい天気だ。
この分だと夜に月も顔を出すだろう。
(こんな風に答えを知ることが出来るなんて思わなかったな。)
季節は巡る。
何年たっても二人を知る者が二人を忘れることはないだろう。
この地に太陽と月が顔を出す限り。
パタン。
文夜は扉を閉じた。
希望がいつまでも心の中に居続けられるように。
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