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でも、薫に、そんな大勢の前で話しかけさすなんてできへんし。
あーもー！！
「わかった、うちも明日同じ電車に乗る！！」
薫は自信あるっぽいけど、まだあいつって決まった訳やないし！
そうや、確かにお坊ちゃんやけど、あいつそんな金持ちん中に入れるような、いい育ちみたいなんとちゃうし！
アレやろ、そういう学校では、うふふあははって笑わなあかんのやろ！
あいつにそんなん絶対無理や！
自分の目で、きちんと確かめたるわ！！
待っとれよ、タカもどき！
「あ、その電車６時１５分発やから、遅れないようにな」
ぴしり。
せっかく気合いが入ってたんに、薫の一言で思わず固まってしもた。
それって、５時代に家を出ないとあかんってことやんな？
…………起きれるんやろか。
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