ズミレ部、最初で最後の活動開始!!

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スペシャルズミレライブと書かれた舞台裏に全部長が集まる。 「皆さん、本当にありがとうございました。これで無事に……」 「おいおい、やめろよな。まだ終わってねーよ。ほら、ついでに……」 サッカー部部長は私のスカートを思いっきりめくる。 「ひゃん……」 思わず変な声が出てしまった。 「これでズミレ部に入る前のあの話はチャラになったぜ」 「まさか全裸の話?」 「あぁ。お前、元から脱ぐ気なかっただろ?でも、俺はそんなことよりもお前の熱い思いが今ここにいるみんなを動かした。そして校長も担任も知事、熊本にいるみんなもだ。その代償に今日、みんな笑ってるじゃないか?ズミレ部の最後は笑って終わるのが一番だろ?な?」 周りにいる全部長が頷く。 「本当に良いチームワークですな」 「知事さん!?」 「あぁ、すまん。俺が呼んだ。最後に背中を押してやってくれってな」 「あぁ、うざったい部長君に言われたよ」 「俺はサッカー部部長だっつーの!!」 みんな、吹いて笑った。 「みなさんがここに来てくれて良かった。ありがとう」 「任したぞ、会長?」 サッカー部部長は手を伸ばす。 「我々、ズミレ部は笑顔にするための部活である!!熊本県に全笑を吹き荒らせ!!行くぞ!!」 「おぉー!!」 そして私たちは舞台に立つ。 「皆さん、こんにちは。我々はズミレ部です」 「あっ、ちなみに私が英語のスマイルをスミレって言ったのを」と軽音部部長が言う。 「私が訂正して言ったけど、会長はその部にして」と吹奏楽部部長も続けて言う。 「私が紙を書いたら間違えて濁点を付けて」と書道部の部長もさらに言う。 「こうなりました」と私が釣られて言ってしまった。 笑いが起きる。打ち合わせはしてないのに。でも場が和んだ。 「さて、話を戻します。ここには今日、ここにいた部活の部長さんが全員います。部活の部員の皆様、知事さん、先生たち、熊本県にいる人々に。我々の思いを歌詞に載せました。ぜひ、聴いてください。"花開くズミレ"を」 書道部部長はピアノを。 軽音部部長はギターを。 吹奏楽部部長はベースを。 それぞれ配置に付き、伴奏を弾く。 私たちは彼女たちの前に立ち、全員でマイクを持って声を揃えて歌う。 部室を音楽室にしたのはこのためであった。
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