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そして常務の計画に加担し、手先となって動いていた小久保課長。
彼は計画の実行を宮本課長に阻まれ、野望が潰えた事を知った。
それでもまだ"未遂"だとしてこの会社に残る道を探ろうとしたのは宮本課長。
イチにぃ、小久保課長のことを毛嫌いしてると思っていたけれど?
仕事に関しては認めていた部分もあったのかな。
結局そんな宮本課長の配慮も意味がなかった。
小久保課長はあっさりと退職の道を選んだというのだから。
最後には清々しい表情を見せていたっていうから、ある意味覚悟はできていたんだろうなと思った。
他にも何人か常務派の社員がなんらかの関与を認めたらしい。
降格や謹慎、減給などの処分が下されたものの、解雇までには至らなかったという。
常務派に潜入していた総務部長が余計な退職者を出さずに済むように陰でいろいろと動いていたと宮本課長から聞いた。
しかし"K作戦"が収束したとは言ってもその余波は大きく、この2ヶ月は社内がバタバタと落ち着かなかった。
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