第1章 平凡な生活よ goodbye

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俺は今かなり動揺している。はぁ?この負けそうだった女が風紀委員長? 「ダウト!」 「いきなりだね、君。まあ別にいいのだけど。」 苦笑いを浮かべた彼女を見て しまった! と思った。 「ッチ。なんなんだよ。俺なんかをスカウトって。しかも風紀委員長直々にとか(笑)」 「いえ、強い子を手に入れようとするなんて当たり前じゃない?」 「俺は強く無いぜ?武術の腕前はイマイチだぜ?」 なんせ堅苦しいのは嫌いだ。 「ふふ 馬鹿ね。武術の試合より実戦での勝利の方が難しいに決まってるじゃない。」 「そうかねえ?実戦の方が気が楽だ。」 大事な事だから二度言おう。なんせ堅苦しいのは嫌いだ。 「取り敢えずまた明日。あなたが来てくれる事を楽しみにしているわ。」 そう言って彼女は帰って行った。 ーーーーーーー はぁ、きちまったよこの時が。 「はーい 皆。風紀委員と学級組織決めるわよ!ちなみに風紀は学級組織にはいってないから掛け持ちできるわよ!」 ッチ 明かりいな。今日に限って担任のテンションがうざったいわ。 「誰もいないの?なら、推薦はいるかしら?」 出会ったばかりの学級で、推薦なんか有るわけねーだろ?教師のくせにそんな事もわかんねーのか? 「はいっ!」 突如手を挙げた少年にクラス全員は勿論、俺が一番驚いた。 「鹿呑屋 皐月君が良いと思います!」 あいつ昨日の! まさかあいつとの話聞いてたのか!? 「では、鹿呑屋君 どうですか?」 腹くくるしかねえか。 「いいっすよ。やります。」 「では、後一人!誰かいるかな?」 「はい。私やります。」 そう言った彼女はあまり風紀委員とは感じない可愛い感じの少女だった。 緑色の髪と目。ピンク色のプルプルした柔らかそうな唇。強く握ったら折れてしまいそうなほど細い腕。みた感じ170㎝ほどだろうか?無表情で何を考えているか分からない 「天城さん。それでは、お願いしますね。」 「では、学級組織を決めていきます。級長は風紀委員と決まっているので、鹿呑屋君と天城さんで決定ね。他の 代議員 書記 体育祭・文化祭・武道祭実行委員を決めますね。それでは、・・・・・・」 ーーーーーーー はぁ、終わった。それで、風紀委員の集まりが有るんだっけ? 「じゃあ、天城さん?だっけ、行こうか。」 「あっ、はい!」 そして俺達の日常が変わっていった。
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