終章

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「親父たちは?」 どんどん食べ物を口に放り込みながら、隣でテレビに夢中になっている姉貴に尋ねた。 「従弟達もつれて畑に行ってる・・・あんたも行く?」 そう言われながらも、あの夢を思い出すと、一人で畑に向かう気分にはなれず。 「いや、いいや。」 食べ終わると、食器を洗ったあと、姉貴をそのまま残して、寝ていた部屋に戻った。 布団をたたみ、鞄の中のスマホをとりだした。 「げっ!?」 佐近さんから、とんでもない数のメッセージが届いていた。 それも今朝早い時間・・・俺が・・・夢の中で・・・恵吾と会っていた時間・・・? どのメッセージも、俺のことを心配していることが伝わってくる。 佐近さんにも、何か伝わっていたということなのだろうか? 一番最新のメッセージは、2時間くらい前。 "これから、そっちに向かう" へ? ここにどうやって来ようというのだ?
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