終章

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「会いたくなったら・・・我慢できなくて・・・電車に乗ってた。」 照れ臭そうに言う佐近さん。 その言葉が嬉しすぎて、言葉が出てこない。 「よかったのか?親父さんたち置いてきて。」 「・・・姉貴がいるから大丈夫だと思う・・・それより、これから、どうします?」 「あ・・・・」 珍しく、困った顔をしている佐近さん。 まさか。 「・・・何も考えなしで来たとか言わないですよね?」 「・・・・ごめん。」 手を額にあてて、顔を赤らめている。 いつもは冷静な顔をして大人な印象の佐近さんなのに。 俺のせいで、こんなに慌てて来てくれたんだって、自惚れてもいいだろうか。
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