第1章

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「パパ、お兄ちゃんがまた、いじめるんだよ」 「由美は、毎日お兄ちゃんとケンカだな。お兄ちゃん、由美をいじめたらダメだぞ」 そう言ってお父さんは、いつも由美の見方をする。 そして僕は、理由に関係なく、いつも悪者だ。 由美もそれが分かっているようで、いつもお父さんに甘えている。 ただ、お母さんが耳元でささやいてくれる「今日は由美が悪かったね」の一言で、僕の気持ちは救われる。
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