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通話が終わった後、暫くイルカスーツを触りながら熱の感触を確かめながら、リコールっていつからのだよ、なにも聞いてないぞ危ねえなぁ、とムスッとフクレタ。
「まあ、明日の朝日まで、何も問題が起きなきゃいいが、とりあえず今日はどうするかな、」
視界にチラッと詩乃ちゃんが通り過ぎた。
「とりあえず、みんなのショーを見て、泳ぎの勉強するかな。イルカスーツもまあ近いし少しくらい離れても大丈夫だろうよ。」
オレは、水族館の高い壁を飛び越えて、誰もいないのを確認してステルス迷彩服の透明スイッチをOFFにした。
水族館の表ゲートに年間フリーパスで入園して、ショープールの方へ歩いていく。表から入るのは研修以来だからなんとなくドキドキした。
まだ開園時間はじまりの9時ちょっとすぎた辺りだが、今日は平日だが結構人がいる。学校が夏休みだからだろうな。
オレは途中にある様々なアトラクションや海洋生物を横目にまっすぐショープールの観覧席まで歩いて行き。良く見える中腹の席に座った。
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