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イルカスーツはまだ若干熱を帯びていたが、オレももうすぐ夜勤のアルバイトが交代にくる時間だから仕事は上がりだ。
足音が近づいてくる。
「お疲れ様です。」
何も無い空間に声だけが聞こえる。
あちらもステルス迷彩服をきているから、お互いイルカスーツしか見えない。
「お疲れ様です。」
オレも返事を返した。
お互い姿が見えないまま、イルカスーツの不具合の事情を説明して、オレは仕事を交代した。
「じゃあ、よろしくお願いします。何かあったらメンテナンス部隊に連絡お願いします。」
「ああ、分かった。まかせといてくれ。」
正面ゲートに辿りついた。
時間は17時45分、朝以来何も食べてない正直空腹だ、イルカスーツを着ている時は常食が常備されているんだが、今日はあわてていて食べそびれた。
でも今日は、もう少しで詩乃ちゃんと夢の時間だ。がまんがまん。
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