あとがき

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「なっ、なんということを!」慌てた様子の医師が、自分の手を見つめています。  僕は、医師の手の変化に驚きました。その手が、あっという間に白魚に変わっていくではありませんか。それはもう、ピッチピチな手です。 「あ、うつるんですか?」と、僕。 「ええ、うつるんですよ」と、医師。 「では、始めましょうか」と、中年男性。  僕と医師は、じっと見つめあった後、中年男性に言いました。「あの、ポン酢派ですか、醤油派ですか?」  中年男性が、遠い目をして言います。「……塩」  僕は、「……あんた、本物だ」と、覚悟を決めます。  後に、この奇病が食料問題を解決するとは、この時の僕は想像もしていませんでした。
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