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キャロラインがしっぽを振りながらさくやさんの黒いカップにジンジャーティーのおかわりを注いだ。
「キャロライン、あの杖を持ってきてくれないか」
さくやさんがふとキャロラインに指示をだした。
「わかりました。さくやさま」
とつぜんキャロラインのからだが黒く光った。
するとキャロラインの黒いひかりに包まれたからだがただの黒ネコに変わった。
「にゃー-ん……」
吾郎が呆然という。
「かっ、かわいい。キャロラインちゃん……。オーガスタみたいだ……」
たちまち由依埜がムッと目を光らす。
「むむっ。なによ、お兄ちゃんたらっ」
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