第三章

7/12
前へ
/30ページ
次へ
風もないのにさくやさんの長い髪がゆらり、と揺れた。 そして、次の瞬間、さくやさんの顔に浮かんでいたのは大人の女性のそれでなく……。 「モモちゃん……!」 さくやさんの顔に見たこともないようなやさしい表情が浮かぶ。 さくやさんのくちびるから少女のような声がもれる。 「由依埜……」 「モモちゃん!モモちゃあん!」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加