4章

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「一緒に公園でたべませんか?」 吾郎はぱああっと顔を輝かせた。 「うんっ。ありがとう、さくやさん」 するとさくやさんは顔を赤らめる。 吾郎はまたきょとんとしている。 「い、いえ。なんでもないんです」 そう言ってさくやさんはしたを向いてしまった。 夜更けの公園で吾郎とさくやさんはコンビニ弁当を半分こしてたべた。 吾郎はイモ天を頬張りながら子どもみたいにわらった。 さくやさんが「へくちっ!」とかわいいくしゃみをする。 「さくやさん。だいじょうぶ?」 そう言って吾郎は自分の着ていたハンテンをさくやさんの肩にかけた。
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