4章

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「おいら、いつか誰かに手を握ってほしい。君はここにいるよって言ってほしい。だから……」 さくやさんは吾郎にぎゅううっと抱きつく。 そしてひと筋涙を流すと「永遠ってあるんでしょうか」と言った。 もうむらさきの夕陽は沈んでいた。 四章完.
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