1.青空と"さよなら"と

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「……はぁ」 大きくため息をつきながら、柊翔の肩に頭をのせる。 「……我慢……してますかね」 「……してるだろ」 俺の頭を軽くポンポンと叩く。 「俺の前では、無理すんなよ」 肯定のつもりで、コクリと頭を動かす。 「……柊翔の匂い……」 「ん?いい匂い?」 「……うん」 柊翔のことを抱きしめかえす。 「俺……要の家から学校通おうか?」 「な、何言ってるんですかっ!?」 思わず、顔をあげて柊翔の顔を見つめた。 「だって、親父さん、平日だってほとんどいないんだろ?」 「そ、そうだけど。今までと変わらないし……」 「おばさんが、戻ってくると思って家にいるのと、親父さんと二人だけ、と思っているのとでは、全然違うだろ。それに、あんまり、帰ってこないんだろ?親父さん」 柊翔の親父さんや、おばさんには言ってないのに、柊翔が知ってることに、驚いた。
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