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「うちにおいで、と言えればいいんだけど、うちは狭いからな。あー、それとも、俺の部屋、二人で使う?」
ニヤニヤ笑いながら、俺の額にキスを落とす。
「ば、バカ言わないでくださいっ!柊翔は受験生なんですからっ」
「でも、要が一緒にいてくれれば、俺、頑張れるよ?」
ギュウっと抱きしめられて、苦しくなるけど、この苦しさは、幸せと紙一重。
「……ありがとございます。そう言ってもらえるだけで……俺、大丈夫です。」
うん、柊翔からパワーもらってる。顔を上げると、目の前には優しく微笑む柊翔。
「そっか。でも、しんどくなったら、ちゃんと甘えろよ?」
「……はい」
ゆっくりと唇が重なる……はずだった。
「柊翔~、要く~ん、夕飯、何食べたい~?」
おばさんの大きな声がドアの向こうから聞こえてきたから、俺たちは目を見合わせて、クスッと笑いあうと、"チュッ"と音がしそうな軽いキスをした。
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