3.二人だけのクリスマス?

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「要・・・」 背中から優しく抱きしめてくれる柊翔。 その温かさに、素直に包まれていたくなる。 「あっ」 そんな幸せな空気に忘れそうになるけど。 「プレゼント、用意したんです。」 柊翔の腕から逃れて、バックの中をあさりだす。 「俺に?」 「当たり前じゃないですか。」 だって、そのためにバイトもしてたんだし。 ・・・セクハラされても、がんばったんだし。 「あ、あった。」 学校の帰りに、駅ビルに入ってるアクセサリーの店で見つけたんだ。 シルバーにターコイズの石のついたバングル。 黒いビロードの袋に入ったそれを、受け取ってくれた柊翔の顔が、すごく嬉しそうに微笑んでくれるから、俺だって、嬉しくなる。
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