4.甘くて、甘くて、苦いもの

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大晦日は、鴻上のおじさんと、おばさんが"うちに来なさい!"と、無理やりに連れていかれ、とても楽しい年越しを過ごさせてもらった。 おじさんからは、親父からのお年玉を渡されそうになったけど、そんなものを受け取る気にはなれなくて、返してもらうように頼んでしまった。 「もらえるもんは、もっらとけばいいのに。」 おばさんは、俺同様に親父のことを許せずに、怒りの表情を隠さない。 「・・・すみません・・・でも、触れたくもないんです。ただでさえ、一人で生活できてないことを考えると・・・これ以上は・・・嫌なんです。」 早く、一人で生活できるようになりたい。 あんな奴に、頼らないようになりたい。 そればかりが、頭に浮かぶ。 「そんなに嫌なら、うちの子になっちゃえばいいのに。」 さらっとおばさんは言うけど。 そんな簡単じゃないんです。
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