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「それで、相談なんだ。」
真っ赤になった俺を、面白そうに見る柊翔。
「俺はもう卒業してしまうから、学校ではお前のそばにいてやれない。」
柊翔の手が、俺の頬を撫でる。
少し熱いその手に、思わず頬をよせてしまう。
「だから、その代わりに、朝倉か一宮を、お前の"彼女"ってことにできないかなって。」
・・・・は?
思わず、身体が固まる。
「・・・なんで、そういうことになるんですか?」
あの二人が、そんなこと許すわけない。
冷静な一宮先輩は、軽く流すかもしれないけど、朝倉先輩のことを思うと・・・。
「こ、怖すぎます。」
「大丈夫だと思うけどな。あいつらも、隠れ蓑になるし。」
「・・・あんまり気にしてないと思いますけど。」
実際、いつでも、どこでも、ベタベタしてる気がするし、女子がベタベタしてたって、なんとも思わないんじゃないか?
「まぁ、男除けにもなるだろ?」
「どっちか片方しか、男除けになりませんよ?」
「あ・・・・じゃあ、二股にでもするか?」
・・・ねぇ、柊翔。楽しんでませんか?
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