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朝日が登り、その眩しさで目を覚ました男、歳は17歳、手足に包帯を巻いていた。彼は、急にベッドから飛び起きる。
「うわぁぁぁ!!」
夢を見ていたようだ。
冷や汗なのか、只の汗なのか?少し濡れたTシャツ、起こした身体、綺麗な筋肉痛の割りに細身の彼は、頭を抑えた。
「なんだ。夢か??」
呟いた後、階段を駆け上がる音がして、勢い良く部屋のドアが開いた。
「なんだ!?どうした?」
厳つい身体をして、大きめのオタマを手に持ったおじさんが驚いた声で問う。
「ごめん……夢だった。」
「ったくお前わ……
ちょうどいい、飯食いに降りてこい!」
厳つい身体をしたおじさんは、頭を掻きながらゆっくり後ろを向いて部屋を出ようとしたのだが振り向かないまま続いて問う。
「なぁ、その包帯どうしたんだ?」
「えっ?あぁこれ?トレーニングしててふざけてたら落ちた。」
……
頭を掻きながら苦笑いして言うとおじさんは振り返った。
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