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軽食屋を出て。
彼女が道の向こうから俺に手を振って呼び寄せる。
「ズッキーニ、こっちよ。早く来て」
やめてくれ。その名前。
俺は仕方なく彼女の後を追う。
彼女の単独行動は危険だ。
色んな意味で。
『気をつけろ。尾行されてる』
尾行……?
辺りを見回し、俺は内心で言葉を続ける。
もう奴らが戻ってきたのか?
『次にいつ襲撃されるか分からん。気を抜くなよ』
うん、分かってる。
頷いて、俺は彼女のところへと急いで駆け寄った。
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