第4話 狙われた彼女

11/16
前へ
/98ページ
次へ
 そういえば。俺まだ、彼女の名前を知らない。 『お取り込み中のところ声かけて悪いな』  出来ればもっと早めに声かけて邪魔して欲しかった。 『緊急事態だ。この街に居続けるのはマズい。奴らが動き出した。門が閉鎖される前に街を旅立て』  旅立つって、このまま出ればいいのか? 『指示は俺が出す。お前は俺の言う通りのことをしろ。彼女は運び屋としてあまりにも素人過ぎる。お前が彼女と旅行ケースを守り、ここを突破しろ。  分かったな?』  うん、分かった。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加