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「π斬っ!」
凛とした声と共に、目の前にキラリと光る銀色の刃が弧を描いた。
真奈美はその美しい閃きに目を奪われたまま立ち尽くす。
鮮紅色の花びらが勢いよく舞い上がる。
水気を多く含んだ物体が地面にベチョリと落ちた。
「うぎゃあああああっ!」
闇をつんざく轟音にも似た叫喚が響き渡る。
焼けつくような痛みに襲われつつも、男共を魅了してやまない自慢の部位を確かめるべく、何度も何度も手をあてがうが、ベチャリッベチャリッと触れる度に嫌な音をさせ、ヌルヌルとした生々しい感触が真奈美の脳を支配し、発狂させていく。
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