Πの肆

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「ホンマ、びっくりやわ~。うちの生徒、二人目やで? しかも、この近辺で二日間で四人。一体、ケーサツは何をしてんのや?」  独特な関西モドキ口調が耳に響く。  この声は忘れもしない、昨日、海岸沿いの道路から大きな声を張り上げていた毒舌女子高生。  本人に悪気は一切なく、思ったことをそのまんま口に出してしまうタイプのようだから、余計に厄介だ。  今日も半日授業らしく、学校帰りにランチでもしつつ、女子トークを楽しもうという感じだ。
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