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第1章 事件
もう12時か。
一人、リビングで焼酎を飲んでいると、二階でどさっという音がした。
ものが落ちたにしては大きな音。
と思っていたら、もう一度、どんっという音がした。
俺は少し心配になり、飲んでいた焼酎をテーブルに置くと、階段で二階にあがった。
二階では、マフルとランネが廊下で顔を見合わせており、俺に話しかけてきた。
「今、何か大きな音がしたわよね。」
「俺も下で音を聞いた。ルハンとボントは?」
「わたしも、今部屋から出てきたところで・・・」
「うちも部屋から出たら、廊下にはマフル先輩しかいませんでした。」
二人とも寝る前だったのか、部屋着で化粧気がない。
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