第4章 解決編

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「君は自分の口でルハンの口をふさいで、悲鳴が出ないようにしたのではないか。」 「そのため、ルハンの口についた口紅を血でカモフラージュしたのだろう。」 「また、通常右利きの人間が人を後ろから刺すと、背中の右側に傷が残る。」 「そこで、左利きの君は抱き合った状態で背中の右側を刺すことを考えた。」 「果物ナイフは、隠し持ちやすいということもあったのだろうが、抱き合った状態でも思い切って刺せるように、刃渡りの短い刃物を選んだのだろう。」 マフルは何も言わない。肯定しているように思える。
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