記憶の君
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そんなあたしの1番近くにいたのが、御察しの通り春翔だ。 あたしがクラブチームに入るとすかさず親におねだりをして、同じチームに入ってきた。 種目も同じ短距離。 練習でもいつも一緒。 たけど、春翔は背も低く身体つきもひょろひょろで、体力もあるとはいえないためあまり力がつかなかった。 あたしに勝負を挑んでは惨敗、悔しそうに唇を噛み、ふてながら一緒に家に帰っていた。
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