記憶の君

3/5
前へ
/115ページ
次へ
そんなあたしの1番近くにいたのが、御察しの通り春翔だ。 あたしがクラブチームに入るとすかさず親におねだりをして、同じチームに入ってきた。 種目も同じ短距離。 練習でもいつも一緒。 たけど、春翔は背も低く身体つきもひょろひょろで、体力もあるとはいえないためあまり力がつかなかった。 あたしに勝負を挑んでは惨敗、悔しそうに唇を噛み、ふてながら一緒に家に帰っていた。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加