第四章

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「うーん……そうですね……例えば、どんな用事があると思いますか?」 瑞希さんが何を望んでいるのか……それくらい、手に取るように分かっている。 分かってはいるけど、俺は簡単に与えることはしない。 『……そういうとこ……鷹斗そっくり……ムカつく……』 「だって、瑞希さんも連絡くれないじゃないですか」 『何で、俺が……連絡しなきゃ、いけないの……?俺を、好きだって……そう言ったのは、千尋でしょ?』 「……確かに言いましたけど……好きだからって連絡しまくっても鬱陶しいだけでしょう?」 『……っだから「瑞希さんは……俺にどうして欲しいんですか?」』 声を低めてそう尋ねると、動揺したのか、言葉が返って来なかった。 「……瑞希さんが、俺を求めてくれるなら……ちゃんと言って頂ければ、差し上げますよ……何でも、ね?」 声を低めたままそう告げると、電話の向こうの瑞希さんの呼吸は少し乱れていて…… 「……あれ?もしかして、自慰してます?」 『……っしてない!……ほんっとに……デリカシーの、欠片も……ないな……』 反応が素直で、可愛くて……ついからかってしまう。 『………………て……』 「え?」 『いますぐ……抱いてよ……』
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