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しかめっ面で、感情の起伏がはっきりしていて羨ましい。
慶斗はどちらかと言えば、穏やかな感じで、喋らなければ王子様。喋ったら毒舌で意地悪だ。
「やっぱり仕返ししてやろう」
「や、良いですよ」
「もしもし、慶斗? 今、お前何してるの?」
「林田さん!」
いつの間にスマホを取り出したのか、周りの席に人が居ないことを確認してから、しかめっ面で電話している。
「美春ちゃんを一人にして引っ越しとは良い身分だな」
「本当に止めてください」
私が携帯を奪おうとすると、大丈夫だからと人差し指を出されてしまった。
でも大丈夫な気がしない。
「6年も大事にしてくれてる人なんてそう居ないんだからな。大事にしろよ。それで俺に友人代表をさせろ。は? 酔ってねえよ!」
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