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その言葉を聞いた瞬間恥ずかしくて顔が真っ赤になった。
「ほ、ほら、ランチのスープが冷めちゃいますよ、食べましょう」
「美春ちゃん、俺にも6年待ってくれるような女の子紹介して」
「……」
良い人なんだけど、彼はきっと私の目の前にある珈琲の角砂糖よりも甘く、そして軽い。
「林田さんは待たせるより、一緒に行こうって誘った方がいいですよ」
私も、もし言える状況だったらそう言っていた。
あの頃慶斗の気持ちが分からなくて不安じゃなかったら、一緒に行きたいって言いたかったと思う。
「そうだな。あの馬鹿と一緒のことをして、美春ちゃんみたいな美人を泣かせたくないもんな」
うんうんと頷いた後、大口でランチを食べ始めた。
その顔がちょっと幼くて可愛いとさえ思える。
「写メ撮ってもいいですか?」
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