エピローグ。

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あの日、そのまま指輪を買いに行き、親の都合に良い日に挨拶にまで来てくれて、ぽんぽんとそんな話に収まった。 「優衣が、避けられてるって落ち込んでいた私の変わりに、慶斗にメールの返事をしたことも分かったよ」 「そうなの。言いだそうとしても、美春が彼の名前さえ聞きたくないって拒絶してたし。私も言いだせなくなって。でもあれから合コン誘っても来なくなったからまだ引きずってるんだろうなって。だから比呂君に相談しようと連絡取ってたら、――こんな感じになってしまいましてごめんなさいで済まないけど」 必死で謝ろうとオロオロする優衣に、私は笑う。 「気にしないで。こうやって上手くいったんだから」 「美春……」 私のにやけっぷりに、友達たちからぐりぐりと肘が飛んでくる。
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