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ピリピリと唇が痺れるほど、何度も何度も吸い上げられ舌を絡め、どちらとも分からない唾液が口の端を流れ落ちる。
感覚が無くて、動くものにまとわりついて輪郭を残しているような、もう自分の体なのに、喜一君が触れてくれないと溶けて消えてしまうような感覚だった。
押しつけられる芯の熱さと大きさに、まだ少し恐怖はあったけれど、その何倍も喜一くんの喜ぶ顔が見たくて、おずおずと足を開いた。
暗闇で、お互いの荒い息が響く中で、彼の喉を鳴らす音は大きく聞こえた。
彼がズボンから何か取り出して、破く音が聞こえた。
すると、とろりと反応し高ぶっていた芯に液体が落ちた。
次々と落ちて、受け入れる部分まで垂れた頃には甘い匂いが鼻を掠めた。
「冷っ な、なに?」
「ローズの香りのローション、おためしパック」
「……」
この人は。
なんで雰囲気をぶち壊すんだろう。
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