花、散る、檻の中。

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でも濡れて響く音は俺の頭の芯をふにゃふにゃにさせた。 「ふぁっんんんっ」 自分でもどうやって声を押さえていいのか分からない。 甘い声が漏れる度に、喜一くんの指が反応を楽しむように奥へ侵入してくる。 何度も何度も指で身体をしならせ、形が彼の指に形成された頃、指が抜かれた。 ズボンのファスナーを下げる音、絹擦れ、甘い香り、荒い息、全身を支配する硬くて熱くなった高ぶり。 大きく足を左右に割られ、彼の体重が全身に落ちてくる。 「氷雨さん、――力抜いてね」 優しい甘い声の後に、耳を舐められて力が抜けた。 ふにゃんとなった俺に、彼は熱い凶器を突き刺した。
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