花、散る、檻の中。

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「氷雨さん、好きです。――どうかずっと俺の中に囚われて」 「ぁっお、大きっ」 俺の中で更に大きくなるそれに目を見開き驚いたけれど、目の前の喜一くんの顔が、淡い月明かりの下、汗で濡れて息を飲むほどに美しくて全て許せた。 俺だって、こんな年下でこんなに一途で、こんなに情熱的な恋人を抱きしめられる。 その喜びに、身体が甘く痺れていく。 「好き、です。喜一くん……」 唇に触れるだけのキスをし、おずおずと胸の顔を擦り寄せた。 すると、大きく腰を持ち上げられて、おれは自分でも知らなかった身体の奥へ、喜一くんを侵入させると、身体を揺らした。 花が、散る。 甘い香りを漂わせながら、好きな人の手のひらにふわりと落ちていくように。
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